小振り椅子の納品先は、コンパクトながら使い心地のよさそうなNさんのお家。
天井も高く気持ちよい空間です。
同じアトリエの設計事務所expoが設計しました。めちゃ快適!、だそうです。
うちの家も私らしいけれど、こんなお家にも住んでみたいなあ。。
お家を入れ替わる日、があったらどんなだろうか、よく思います。
形は柳野の椅子モデルです。
座面はヌメ革張りです。拭き漆仕上げです。
もともと、とても小さなバーのためにデザインしたものなので、
幅は330ミリ、全体の奥行き400ミリほどのサイズ。
ぱっと見て、いきなり注文してくださったのは何年前だったのか、、。
お待ち下さり本当にありがとうございました。
お子様ももう小学生。
はやいもの。
家とともに、家族の成長とともに、
どうぞ宜しくお願いいたします。
塗装について。
今回は拭き漆、生漆と、黒を混ぜた漆で、拭き上げました。
赤茶色と、黒に近い焦げ茶色となっています。
もう少し年月が経つと色が透けてくる予定です。
大学を卒業して、最初に居候していた工房は、
拭き漆仕上げの家具を作るところでした。
大学ではほとんど白木仕上げばかりしていたので、
ほとんど一からやり勉強し直しです。
塗っては研ぐ、塗っては研ぐ、
本当にシンプルな時間でした。
人生の中で一番漆を触っていた時代です。
独立直後は、
拭き漆の家具、最近めっきり減ってしまいました。
工房で勉強していたような、鏡面仕上げではなく、
もっとざっくりした塗りですが、
やっぱり漆の塗装は素敵です。
なんともいえない上品なツヤが、
自然とでてくるのです。
今お待たせしまっていることがらを一つずつ、納めて行って、
来年あたり、スツールで、拭き漆、したいなあ、、