10月15日の岡崎公園アートフェス2016では、「ちびスツール」つくりを開催予定です。
きっかけとなった、奈良女子大の授業でのスツール作りを遅ればせながらレポートします。
皆さんにもこんな感じに作っていただく予定です。
あると嬉しくなるスツール!是非ご参加ください。募集は9月中頃から始める予定です。
今年、奈良女子大の奈良の木造形演習という授業を持たせていただいてます。
女子大生の若い感性で、奈良の木(奈良女と交流のある十津川村の杉材)の新たな使い方を
提案していくという内容です。
4月に授業はスタートしました。
1回目の授業では、カンナを用いて杉やヒノキ、広葉樹でお箸を作り、
2回目は十津川村の杉を使ったスツールつくりです。
「あったら嬉しくなるもの」「自分たちの暮らしの中での木のものがある効果」を感じてもらうために、
先ずは完成させることに重点を置き、この内容としました。
本当は苦労してもっと自分で加工して作れればいいのですが、限られた時間の中での制作なので、
形は私がデザインし、もう一人の非常勤、公庄先生とキット状に用意しました。
(後期の授業では、自分たちで課題を見つけてもらいます。)
予想外に30名近い学生たちが受講してくれ、嬉しい悲鳴でした!
こんな沢山の人数で作ったことがなかったのですったもんだになると思ったのですが、
住環境学科の学生たちが中心で、日頃から作ることや暮らしに興味がある学生が多いせいか、
とてもスムーズに完成させることができました。
授業にあたり、奈良女子大付属高校の図工室をお借りする事ができたので、
のこぎり傷がひどいスツールは大型サンダーを使うことができたことも助かりました。
いろいろとご協力くださった先生方、ありがとうございました。
接着、のこぎり作業、磨き、塗装。
3時間半くらいぶっとおしでしたね。
すごく可愛いスツールいっぱいできました。おめでとう!
今回の授業は地方創生という国のプロジェクトの一つで、
都会ばかりではなく、人々が地方にいって活動することを応援しています。
いきいきと制作する様子や、沢山の笑顔を見る事ができ、
これらは少なからず地方への力に繋がるのではないか、と思いました。
そして最後となりましたが、十津川村の皆様、ご協力ありがとうございました!
来月10月後半には、十津川村へいって実際に山を見せていただき、交流させていただきます。
日頃、家具製作は外材をメインで使っている私ですが、
少しでも国産の木、身近な木を用いて、人々に伝えていけるような活動をしていければなと感じました。
学生とともに何ができるのか、考えていきたく思います。