扉の向こう側

2007/06/19 by


展覧会がすんだので、先週から納品にあちこちおじゃましています。
今日は私が独立したころからお世話になっている木島徹さんの建築設計事務所へ。


。。。
ちょうど先々月開催した堺町画廊さんの数十歩圏内に事務所を持つ木島さん。
今から4年ほど前、
木島さん設計の、祇園の料理川口さんというお店の椅子で
ご一緒させて頂きました。憧れの雲の上の店です。


展覧会で久々の再会でありました。ありがとうございます。
そしてちびスプーンをご購入いただきまして、誠にお待たせして本日納品。
(ちびスプーンはナツコの人気商品です。)
それを口実に事務所に初めてお邪魔したのでした。

御池通りに面したマンションの一室。
扉を開けると数奇屋の趣きを感じさせる和モダンな空間が。
小さな間取りなのですが、気持ちよく広がっていました。
入ってすぐの引き戸の中はぎっしりと本が収納。
建築事務所のイメージをくずされました。
私達のアトリエT-roomは大学の研究室のようなジャングルですから、、。
事務所はどこもそんなものかと思っていたのですが、、。
何も余分なものがない!
こちらは、きりりと気持ちが引き締まりますね。
ちびスプーン、
コーヒーカップと漆の受け皿にぴったりのサイズで一安心です。

ちなみに数寄屋造り(すきやづくり)とは、日本の建築様式の一つであり、数寄屋(茶室)風を取り入れた住宅の様式とされています。

昔々私がまだ大学院生だったころ。
木島さんとは、京都の千本通りにある小利銘木さんでお会いしたのが最初です。
私はあの大きくてかっこいい木ばかりの空間に、
深呼吸しによくお邪魔していました。
銘木屋さんに弟子入りされて、木のことをいろいろと勉強されていたようです。
(私は、なかなか木は買えなかったので、
社長には近況報告ばかりしていました、、、。)

その時期のことが今にも繋がっているんですね。
事務所のあちこちには、さりげにいい木が使われてます。

近年の建築業界は、昔ほど銘木を多様しなくなっているようです。
でも、うまくデザインすることによって、
現代の空間にもこんなふうにかっこよくとけ込むんですね。。
是非とも、よい木に出会い、理解し使っていただける方が増えますように、、!
お仕事を楽しみにしております。

ちびスプーンのお陰で、また素敵な場所に旅できて、
帰り道、ケーキと花を買ったらスプーンのお代はなくなりましたが、、、
得した気分でありました。

それでは、またいつの日か!

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