お豆スツールぞくぞく納品

2007/06/20 by


きちっと自分がデザインした通りに仕上がったときも気持ちよいのですが、
気持ちのままに作ったものも好きです。その代表は、私にとってはお豆スツール。
ずーーっと作り続けたい形かもしれません。


。。。


お豆スツールは、最近定番の形になってきました。
足の形が楕円なところが、ぴりりとしたこだわりです。
丸足よりもぐっと表情がでます。
また、木によっても模様が違う。
いつかたくさんたくさん並べて展覧会したいなあ。。

楕円の足は、
大学卒業後に初めてお世話になっていた漆芸家具工房の親方に学びました。
まだ腕も完成せぬまま、そちらを卒業したものの、
自分の手で削って作るこのお豆スツールの時は、
あのときの一年にも満たない時間を、いつも思い出して作ります。

木刀を作れと親方は言っていたけれど、未だ作れていません。
木刀は線の集約なのです。
先ずは気持ちを落ち着かせないと、、。

堺町画廊に偶然来て下さった、埼玉の盆栽作家のおじいさま。
6月の日々の器展にも、またお越し下さいました。感激です。
そのときおっしゃられていたことが、胸に残っています。

「なぜ、そんなにいい盆栽が作れるんですか?
と、質問されることがよくあるんだけどね、
いい木というものは、もともといい木なんです。
何千年もかけて生き抜いてきているから。
そのいい性質を、また最大限に引き出すのが、私は上手い。
だから、いい盆栽ができる。
無理に作っているのではないんですよ。」

盆栽の世界はまた未知ですが、
作ること、すべてに共通することかなと思います。
力ずくのものってちょっとしんどいことが多い。
私も、木で、
素直な気持ちを持って、力を引き出すものを作りたいなあと思います。

少しずつ。

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