フィンタックさんでの教室レポート

2009/07/02 by


1年を折り返しましたね。気持ち新たに、皆様は笹に願いことを書いたでしょうか?
さてさて!先月、紫陽花のきれいな6月に、
布小物作家フィンタックさんのアトリエにて、スプーン教室を開催。
とっても素敵なスプーンで、とびきり美味しいデザートを頂きました〜


。。。

アトリエ フィンタックさんは、布小物作家つちながあやさんの主宰するアトリエ。
烏丸四条近くの小さな町屋。
1周年を迎えるにあたり、手作りお菓子の工房も併設してオープンしました。
今回は、そのリニューアルオープン記念イベントの一つとして、
アトリエ2階の小さなフリースペースにて、
出張スプーン教室を開催させていただきました。

。。。

さて、いつも、教室を始める前に、
木という素材を素直な気持ちで味わってください。
失敗はつきものですし、
失敗して挽回するのも木工の醍醐味ですよ〜といった話をします。

しかし、、、やってしまいました。
私が生徒さんのスプーンをクランプで固定し、
H君のスプーンを手直ししていた丁度そのとき、
「ピシイッッ!」と響き渡る乾燥した音。
何度聞いても突き刺さります、、、
やってしまいました。
私が彼の桜のスプーンの柄を折ってしまったのです。

「ああ!!!ごめんなさい!!」
柄の部分にけっこう亀裂がはいってしまい、
「うーん、かなり細くしないといけないかも、、、
まだ最初なので新しく作り直す手もありますけど、
これをいかして頑張りますか?」
との問いに、H君は、
「もともと細身のものが希望なので、これを削ってやります!」と前向き。
思いきって、亀裂の部分をとってしまい、
もくもくと作業すること3時間あまり。
とてもすっきりした素敵なスプーンができました。
ありがとう、Hくん。
匙はなげないに限りますね。
毎度のことですが、私がまた勉強させていただきました。

実は他にももうお一人、亀裂が入った方もいて、
その亀裂を活かして(削って)カーブのきいた
個性的なスプーンを完成してくださりました。

ほんとに、皆様ご苦労さまでした。
このように、失敗を乗り越えることでまた新たな慶びもできたり、
一回の教室で最初からうまく仕上げるのは難しいことと思いますが、
毎回長時間の作業を乗り越えて、
生徒さんたちの頑張りにびっくりしています(主宰しながら、、)。

中間の休憩には、
『バニラ・キプフェル』というクッキをご用意くださりました。
粉砂糖のやさしい甘さのほっとするクッキ!
会話も弾みますね。


そして、ようやく完成!!
完成を祝い、最後は、お菓子作家でもあるつちながさんが、
2つのスプーン菓子をご用意くださいました。
スプーンをいれたときの感覚の違いを愉しむために、考えてくださたお菓子です。

 ・マスカルポーネチーズのムース 桃のソース添え
 ・お砂糖と胡桃のプリン 〜ルバーブと苺のジャムをしいて〜
 ・レモンのアイスティー
ちなみに、お茶にもお菓子にも添えたレモンバームは(これも絶品)
卵やお野菜を届けてくださっているガイアファームさんのものとか。

これがまたたまらなく美味しかったんです!!!!
ボリュームも満点。素敵なカフェに来た気分でした。
(もう少しボキャブラリーが欲しいですが、、)

「いれたときの感覚の違い」を意識したお菓子、
ムースはふわりと、濃厚な甘さのプリンはざくりとした感じで、
でもどちらも優しい口当たりでした〜。
木っていいなあ。

皆さんもずっと作業し続け、私もしゃべりっぱなしなので、
ひと際体に、心にしみ込む、甘く美味しい一時でした。
しかも、できたてスプーンを使ってなのですから。

美味しいものを食べること、これほど幸せなことはありませんよね。
そして好きなものに囲まれて。
生活+α。

お菓子工房は一般の方もお買い物できますので、
皆様も是非味わってくださいね。

私もちょこっと何か手みやげが欲しいときにお助けしてもらいそうです。

そうそう、今回のお土産は、ちびスプーンと、
フィンタックさんででた布の端切れを結んで。
布ってほんと自由。さらに可愛いちびスプーンになりました。

ほんとうに、つちながさん、皆さん、ありがとうございました。

イベントが盛りだくさんのフィンタック、
つちながさんとスタッフさん。まだまだお忙しいことと思いますが、
美味しいもの期待してます。
でも、お休みもきちんととってくださいね。

それでは、皆様、素敵な7月を。

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