三田 森の中の喫茶店 吹上げの森 へ。

2015/11/24 by

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この連休は久々に帰省。親戚のおばちゃんのもとお家を借り受けた方が、カフェをされているということで行ってきました。ここは私が小さいころ、姉たちとよくお邪魔した憧れの森の中の家。この場所に愛情を感じる手の加え方で使ってくださっていて、ただただ嬉しかった。お泊まりに行かせてもらっていたあの時の私よりも、すっかり大きい娘とともに庭でパチリと。


影響を受けた人(場所、物)は?と聞かれたら、「おばちゃんのお家の風景」も大切なその一つだろう。

田んぼに囲まれた田舎の家で育った私には、ハイカラなおばちゃん(ち)は憧れだった。廊下の突き当たりの本棚には、ピーターラビットシリーズの絵本がいろいろあって、内容は難しくて読めなくて、怖い場面もあるけどきれいな絵だなあと見てたこと。居間のコーナーにはドライフラワーとセピア色の家族の写真があれこれ並べられていたこと(ほんとはセピアじゃなかったのかもだけど)。その脇には従兄弟のお姉ちゃんのバレエシューズが置かれていた。そのバレエ教室があった駅前の洋館は、木の曲がり階段がとてもかっこよかったことも込みで憧れていたっけ。バレエを習いたいと母にお願いしたけれども「うちは田舎だから無理よ」と言われ悲しかったな。 お姉ちゃんがいつも履いていた靴はヌメ革が飴色になったようなローファー。朝ごはんの目玉焼きは醤油じゃなくて塩こしょう。大きな森のような木々は、実家の松の木みたいにきちっと剪定されてなくて、自然にゆるやかに茂っていて、(当時しらなかったけど)軽井沢のよう。夏でもちょっとひんやりしていて、そこに着くと深呼吸してた。鳥の巣箱が木につけてあったなあ。(なんとその庭は6000坪もあるらしいと今日知ったのだが、、)。さまざまな風景が浮かんでくるのだった。

いろいろな風景、記憶の断片が積み重なって今があるんだなと、思います。

この場所を引き継いだ方は、おばちゃんちの敷地の向かいのゴルフクラブにあった小屋で、数年前に『アトリエパーシモン』という古道具とコーヒーの店を始められていた。この場の空気を好きな方が引き継いでくださったことを、勝手ながら姪っ子は深く深く、感謝しています。使われていない部屋や、庭の小屋にも手を加えていかれるらしい。

京都に帰ってきたら、上の娘が「今日いったとこに、また行きたい」と言っていた。
下の子にはちょっとまだ早い静かな場所だけどね。

そんな思い出が直接ない方も、じんわりとコーヒーを飲みながら庭を眺めていただきたい場所です。お近くに行かれた方は是非。

兵庫県三田市 カフェ 吹上げの森 http://blog.livedoor.jp/odaworks-persimmon/
       アトリエパーシモン http://atelierpersimmon.com/concept/

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